【パワプロ2023:架空選手物語】最強ナックルボーラー夏来唯一の野球人生

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パワプロ2022

どうも、へいきちです。

今回はパワプロ2023のマイライフモードを使って、架空選手の野球人生を追っていきたいと思います。

Youtubeでよく見かけるペナントモードでの野球人生のマイライフ版です。

ですので、試合操作に関しては手動操作を一切せず、かつリセマラも無しでやっていきます。

また、今までのマイライフの記事とは異なり、「育成攻略」ではなく「物語」ですのでどのくらい需要があるのかわかりませんが、マイライフの1種の楽しみ方をご提案できればと思っています。

では早速第一弾として「最強ナックルボーラーの夏来唯一(なつき ただかず)の野球人生」をお送りします!

プロローグ

夏の甲子園決勝戦

9回裏ツーアウト。

実況「夏来選手、ここまでノーヒットノーラン継続中です。ノーヒットノーランまであとアウト1つ。」

1ボール2ストライクで迎えた4球目。

夏来は左打者外角低めに渾身の力を振り絞って伝家の宝刀スイーパーを投げ込む。

ブン、パーン

バッターの空振り音のすぐ後にキャッチャーミットの乾いた音が球場にこだまする。

実況「ストライク、バッターアウト!!平成の怪物松坂大輔以来の甲子園決勝戦ノーヒットノーラン達成です!」

「終わった・・・」

夏来は優勝の達成感とともに左肩の違和感を感じていた。

そう感じたのもつかの間、仲間がマウンドに駆け寄ってきた。。。

〜数日後〜

医師「肩関節唇損傷ですね。手術をしても元のボールは投げられないと思っていただいたほうがいいです。」

夏来「。。。」

〜数週間後〜

手術明け初めてのキャッチボール。

軽く腕を振ってみる。

「ズキッ」

ボールは足元に落ちていた。

監督「まだまだおまえの人生は長い。今はゆっくり休んで大学野球で復活すればいい。」

夏来「ダメ元でプロ志望届は出してもいいですか?」

監督「いいが、肩の怪我はスカウトたちにもバレてるぞ。そんな状態のおまえを指名する球団があるかな。」

夏来「覚悟の上です。必ず復活してみせます。」

〜ドラフト会議当日〜

夏来はテレビの前で指名を見届けている。

数ヶ月前までは最速150km/hの速球とスイーパーで上位指名確実と言われていたが、怪我の影響で今では指名する球団があるかどうかもわからない。

調査票が届いたのはわずか2球団。

その球団の指名を祈っている状況だ。

迎えたドラフト6巡目。

アナウンサー「オリックス・バッファローズ 夏来唯一 投手 〇〇高校」

仲間「指名された!オリックスだ!」

夏来「(ようやくプロに入れた、ここからがスタートだ)」

再び夏来は仲間にもみくちゃにされた。。。

数カ月後、夏来の変貌ぶりは野球好きの中で賛否両論を巻き起こすことになる・・・

〜翌年2月1日〜

春季キャンプ初日。

夏来は怪我の影響でブルペン入りせず、軽めのキャッチボールしかメニューに存在しないと思われていた。

しかしキャンプ初日、まさかのブルペン入り。

しかも左手にグローブを付けて。。。

記者「??。夏来って左腕だったよな??」

さらにその球を見てさらに驚愕する。

記者「130km/hそこそこしか出てないし、何だあの変化球は」

プロ入り初のブルペン後、記者の取材を受ける夏来

記者「今日のブルペン入りの意図は何でしょうか?リハビリの一貫としての右腕での投球ということでしょうか?また変化球はなんでしょうか?」

夏来「リハビリではありません。今後は右腕としてプロで勝負していきます。変化球はナックルです。ナックルボーラーになります。」

前代未聞、プロ入り後に利き腕を変更&ナックルボーラー宣言はスポーツ紙の1面を飾った。

それに対して野球評論家たちは「プロ野球を舐めている!」と怒ったとか。。。

後日談ではあるが手術明け直後から右腕での投球練習を行っており、オリックスのスカウトがそれを見て右腕でも数年後には戦力になると判断し指名に踏み切ったとのことである。

1年目

球も遅く、コントロールも悪い、スタミナもない状態でオープン戦に臨んだが、そんな状態でプロの打者を抑えられるわけもなく2軍スタートとなった。

ひとまず1年目はフォーム固めとプロの生活に馴染むことを目標に過ごしていた。

先輩投手たちとも一緒に汗をかき、徐々にプロの水に慣れてきたようだ。

だが1軍に呼ばれることはなく、1年目は終了。

年俸は500万円で変わらず。

記者会見では「来年は一軍デビューを目標に頑張ります!」

と笑顔で答える夏来であった。

1年目成績(1軍):0勝0敗

2年目

1シーズン2軍でみっちり鍛えたことでコントロール、スタミナともに2イニングくらいは任せられる能力になった夏来。

さらにコーチから色々な技術を学んでいく。

どうやら夏来は技術の学ぶスピードが規格外に早いようである。

迎えたオープン戦。

まぐれの好投でまさかの開幕一軍!

これには本人も驚きで「なるべく一軍に居たいと思います」

というのが精一杯であった。

それもそのはず、オープン戦では3試合に登板したものの各試合2イニングしか投げなかったため、スタミナ不足が露呈しなかったのである。

シーズン開幕直後、念願のプロ初勝利を記録。

これには担当スカウトも衝撃を受けたとのこと。

当の本人は記者に対し「これから400回勝っていきます」と言ったとか言わなかったとか。。。

その後は案の定、1軍と2軍を行ったり来たり。

ですが、1軍初登板と初勝利をお祝いされ年俸は940万で更改したとのこと。

2年目成績:3勝6敗 防御率3.95 投球回66回 奪三振44 四死球26 WHIP1.46

3年目

2年目に初勝利を含む3勝を上げ、期待の若手として迎えた3年目。

昨年1軍で揉まれたことでスタミナもそれなりに成長した模様。

さらに右腕での投球が体に馴染んだことで球速もナックルの変化量もアップしているようだ。

キャンプ中、記者に対して「シーズン通して1軍に帯同することが目標です」と答えた。

迎えたシーズン、2年目より成績を落としてしまった。

その結果、年俸はダウンして550万円で更改。

契約更改後の記者会見では「来シーズンこそ1軍に1年間帯同します」と高らかに宣言した。

3年目成績:2勝4敗 防御率4.85 投球回29 2/3回 奪三振18 四死球18 WHIP1.58

4年目

気合を入れて望む4年目の春季キャンプ。

3年目の練習の成果があり、球速、コントロール、スタミナともにそれなりに成長した様子。

担当スカウトからは「今年は化けそうだ」と期待されているが、記者からは「昨年の二の舞いになりそう」ということであまり注目されていない模様。

迎えたシーズン。

開幕から好投を続け、5月にはレギュラーとして認められる。

そのままシーズンを走りきり、昨シーズン掲げた「シーズン通した1軍帯同」の目標を達成し安堵した。

さらに二桁勝利も記録し、ローテーション投手としてチームに貢献した。

この活躍が認められ、契約更改では約5倍となる2800万円で更改。

会見では時折笑顔を見せながら「3年やって一人前と言われる世界なので継続します」と答えた。

4年目成績:11勝7敗 防御率2.42 投球回156 奪三振108 四死球58 WHIP1.01

5年目

5年目の春季キャンプではファンや記者からの注目が多くなり、ブルペンでの投球にも力が入る。

ブルペンでは140km/hも計測し、入団当初の投球を知る記者は成長度合いに感心していたとのこと。

当の本人は「このまま行けば左腕の頃の最速150km/hも見えてきた」と更に先を見据えている様子。

シーズンではローテーションを守りきり、4年目と同じく2桁勝利を記録。

この活躍により、一気に1億円プレイヤーに。

これには本人も驚いた様子で「さらに上を目指します」と語った。

そしてシーズンオフには結婚し、6年目のさらなる飛躍を誓った夏来であった。

5年目成績:11勝7敗 防御率2.93 投球回166 奪三振135 四死球64 WHIP1.22

6年目

新婚ホヤホヤで迎えた6年目。

ニヤケ顔が止まらない夏来に対し、記者からは奥さんに関する質問が投げられる。

が、ノーコメントを貫く夏来。

いじってほしいのかほしくないのか混乱する記者たちであった。

シーズンでは初のタイトルとなる最多勝、勝率第一位投手、沢村賞を獲得。

数字としては初の20勝、200投球回を記録。

タイトル授与式では「来シーズン以降もこの式に帰ってこれるよう努力します。また、両親と妻に感謝です」とスピーチした。

タイトル受賞を受け、年俸はさらにアップし3億円を突破。

会見では「もっと活躍してナックルボーラーの地位を上げていきたい」と語った。

6年目成績:20勝3敗 防御率1.83 投球回211 奪三振154 四死球51 WHIP0.84

7年目

タイトルホルダーとして迎えた7年目。

ついに最速は146km/hに到達し、コントロールとスタミナも先発投手としても優秀な領域に達している様子。

スポーツ紙では今年もタイトル有力候補として名前が上がっていた。

今シーズンはゴールデングラブ賞を獲得。

シーズン成績としてはそこまで悪い成績ではなったが、及ばず。

夏来はこの悔しさをバネに来シーズンのタイトル奪取を誓ったとのこと。

年俸は微増。

会見では「来年はタイトル奪取が目標です」と宣言した。

7年目成績:16勝7敗 防御率2.14 投球回218 1/3 奪三振219 四死球71 WHIP0.96

8年目

タイトル奪取を誓った8年目。

シーズン序盤から快調に飛ばし、最多勝、最優秀防御率、勝率第一位投手、沢村賞、ベストナインを獲得。

シーズンオフに放送されたTV番組では変化球部門で夏来のナックルが第一位に選出された。

この活躍によりついに年俸4億円を突破。

近年の活躍により全国でナックルボーラーが増えてきたとか

8年目成績:17勝4敗 防御率1.29 投球回222 2/3 奪三振220 四死球48 WHIP0.84

9年目

9年目。

入団時から順当に球速をアップし続けていた夏来はついに高校時代最速の150km/hを計測した。

担当スカウトは「ついにこのときが来た」と嬉しさでバックネットで涙を流していたそうだ。

このことを記者から伝えられた夏来は

「彼が居なければ僕はここにはいません。彼のためにも150km/hという数字にはこだわっていたので、達成できて一安心です」

と答えた。

さらにシーズン中にはスピードを活かすために高速ナックルを発明した様子。

9年目のタイトルはキャリア初の投手四冠に加え、沢村賞およびベストナインを獲得。

これで超一流投手の仲間入りしたと夏来は喜んだ。

これにより年俸は5億円を突破。

会見で渡された5億円のレプリカ札束を持って、ニコニコ写真を撮る夏来であった。

9年目成績:22勝2敗 防御率1.97 投球回219 1/3 奪三振230 四死球47 WHIP0.84

10年目

10年目の春季キャンプ。

さらなる飛躍のためにムービングファストを習得した。

ムービングファストを選択した理由を問われた夏来は

「ナックルみたいに不規則に揺れるボールであればナックルボーラーであることには変わりないので」

と独自の理論を熱く語っていた。

その目論見どおり、シーズンでは2年連続で投手四冠と沢村賞、ベストナインに加え、MVPも獲得。

シーズン後FA権は行使せず残留することを監督に伝えた。

記者から理由を問われると「拾ってくれたのも育ててくれたのもオリックスなので」とオリックス愛を語っていた。

この活躍で年俸はさらにアップし6億円を突破。

会見では球界最高になったことを伝えられ、嬉しさを爆発させた模様。

10年目成績:21勝3敗 防御率1.10 投球回212 1/3 奪三振245 四死球50 WHIP0.77

11年目

11年目は有望株国分が入団。

彼は生意気にも超一流投手からポジションを奪うと宣言し、新聞の一面を飾った。

これに対し夏来は「期待していますよ」と余裕の表情を見せたとのこと。

そんな11年目も通常運転と言わんばかりで最優秀防御率、奪三振王、ベストナイン、MVPを獲得。

シーズンオフ、夏来はまさかのFA宣言。

昨シーズンオフに宣言せず残留した際にはオリックス愛を語りファンを安心させていたが、どういう風の吹き回しか。

理由を問われた夏来は「球回の発展のためです」とだけ答えた。

オリックスファンからはどうせ移籍するならメジャーに行ってほしかったとの声が上がっていた。

11年目成績:17勝5敗 防御率1.48 投球回213 1/3 奪三振236 四死球50 WHIP0.81

12年目

ヤクルトにFA移籍した初年度。

記者からヤクルトの印象を聞かれた夏来は

「セ・リーグということで投手が打席に立ってくれるのはありがたいですね」

と少しズレた回答をした。

また、「先発投手として能力の伸びしろはほぼないと思う。これからどこまでこれをキープできるのかが大事だと思っている」とも語っていた。

シーズンは2年ぶりの投手四冠とベストナイン、MVPを受賞。

セパ両リーグで投手四冠を受賞し、これで名実ともに球界のエースになれたと満足した夏来であった。

しかし、年俸は8億円からまさかのダウン提示の6億3800万円。

これには本人納得いかず「オリックスに残っていればよかった」と仲の良い記者に漏らしたとかなんとか。

12年目成績:17勝2敗 防御率1.63 投球回204 1/3 奪三振261 四死球49 WHIP0.84

13年目

球団に対して不信感を抱きつつ迎えた13年目。

ぶつくさ文句は言いつつもシーズンでは最多勝、最優秀防御率、奪三振王、ベストナインのタイトルを獲得。

この活躍により年俸は7億円に返り咲き。

前年より成績を落としたが年俸はアップしたことに対して疑問を抱きつつも上がったからいいかと思う夏来であった。

13年目成績:14勝8敗 防御率1.58 投球回210 2/3 奪三振272 四死球45 WHIP0.75

14年目

14年目。

ついに世間ではベテラン枠に入り始めてきた今シーズンも絶好調の夏来。

ヤクルトに移籍して2度目の投手四冠と沢村賞、ベストナイン、MVPを獲得した。

これで通算4度目の投手四冠獲得ということで、球界の歴史にまたひとつ名を刻んだ。

これにより年俸は8億円にアップ。

これには本人もご満悦な様子でヤクルトへの不信感が払拭された様子であった。

14年目成績:19勝4敗 防御率1.06 投球回221 1/3 奪三振256 四死球44 WHIP0.79

15年目

15年目ではついにスタミナが歴代でも屈指に成長していることが判明。

入団時は弱点であった回復力もいつの間に強みになっており、入団時からは見違える人物に成長している。

夏来は秘密主義なので中々トレーニングの内容を公開することはないが、努力家であることは言うまでもない。

シーズンでは2年連続通算5度目の投手四冠、沢村賞、ベストナインを獲得。

この活躍をもってFA移籍すると思われたが、まさかのFA残留し8億円で契約更改。

FA移籍有力候補だったため、世間では驚きで受け止められていた。

理由を問われると「セ・リーグでもう少しやり残したことがある」と意味深な言葉を言い残して立ち去る夏来であった。

15年目成績:19勝1敗 防御率1.29 投球回223 2/3 奪三振272 四死球44 WHIP0.69

16年目

ヤクルトでやり残したことが何か世間がわからぬままスタートした16年目。

特にそれは明らかにならぬままシーズンが終了し、最多勝、奪三振王、沢村賞、ベストナイン、MVPを受賞。

年俸も据え置きで終わり、何ら変哲のないシーズンとなった。

16年目成績:16勝7敗 防御率1.42 投球回216 奪三振253 四死球48 WHIP0.82

17年目

17年目も通常運転で最多勝、最優秀防御率、奪三振王、沢村賞、ベストナイン、MVPを獲得。

近年の安定した活躍を評価されてか年俸が9億円を突破。

あの田中将大以来の高額年俸であったので、記者からはそれに関する質問が投げかけられた。

「田中選手は憧れでしたし、シーズン無敗の記録はいつかチャレンジしてみたいですね」

と答える夏来であった。

17年目成績:15勝8敗 防御率1.37 投球回222 2/3 奪三振266 四死球47 WHIP0.75

18年目

球界最高年俸を記録した18年目も至って平常運転のシーズンであった。

通算勝利数はついに250勝を超え、勝利数歴代10位が見えてきた。

タイトルは通算6度目の投手四冠、沢村賞、ベストナイン、MVPを受賞。

この活躍でなんと年俸は10億円を突破。

日本球界で初の10億円突破ということでその感想を問われると、

「メジャーとの年俸格差は拡がる一方なので、僕の力で少しでも解消できれば」

と珍しく球界全体を意識した発言をした。

18年目成績:19勝4敗 防御率1.03 投球回218 1/3 奪三振259 四死球38 WHIP0.68

19年目

19年目はプレイングコーチに就任し、後輩の指導に積極的に関与することを宣言した。

一方で自身も制球力の向上をし続けており、ついに歴代でも屈指の制球力を手に入れていた。

左腕から右腕になり、ここまで球速、制球力、スタミナを手にしている生けるレジェンドとして球界に君臨している夏来であった。

シーズンは最多勝、最優秀防御率、奪三振王、沢村賞、ベストナイン、MVPを獲得。

そしてシーズンオフ。

ついにFA宣言をし、古巣オリックスへの移籍を発表した。

この発表にオリックスファンは歓喜したとともに「ヤクルトでやり残したことって何?」と混乱させた。

会見では「ヤクルトで学んだことを全部伝えたいと思う。引退するまでオリックスです」と高らかに宣言した。

19年目成績:17勝7敗 防御率1.10 投球回221 1/3 奪三振269 四死球47 WHIP0.65

20年目

古巣オリックスへ移籍した1年目。

衰え知らずのベテランはこの年も最多勝、最優秀防御率、奪三振王、沢村賞、ベストナイン、MVPを獲得。

10年ぶりの20勝到達と、素晴らしいシーズンであった。

年俸は変わらず10.5億円で更改となった。

20年目成績:20勝4敗 防御率1.21 投球回231 1/3 奪三振272 四死球50 WHIP0.74

21年目

21年目はついに通算300勝を達成。

どこまでこの記録を伸ばせるのか、世間が注目している中、このベテランの勢いは止まらない。

なんと現代野球では脅威の防御率0点台でシーズン終了。

7度目の投手四冠に加え、沢村賞、ベストナイン、MVPを受賞した。

これにはオーナーもびっくりで、年俸も11億円を突破した。

防御率に関して聞かれた夏来は

「まぐれですよ。僕はまだまだです」

と謙虚に答え、若手の頃の威勢の良さが消えていた。

21年目成績:19勝3敗 防御率0.78 投球回231 2/3 奪三振276 四死球50 WHIP0.69

22年目

制球力の強化に励んでいたらいつの間にかコントロールがカンストしていたナックルおじさん。

さらにしれっと最高球速も更新しており、まだまだ衰え知らずである。

迎えたシーズン。

この年は昨年を上回る防御率を叩き出し、なんと歴代1位に躍り出た。

さらにシーズン無敗で終了。

いつかチャレンジしたいと語った無敗記録に防御率歴代一位という華を添えた。

当然の如く8度目の投手四冠と沢村賞、ベストナイン、MVPを受賞した。

これにより年俸はついに12億円を突破。

会見では「もうこれ以上の個人成績は望めないと思うので、チームとして若手に全てを伝えていきたい」と語った。

22年目成績:24勝0敗 防御率0.63 投球回214 1/3 奪三振251 四死球46 WHIP0.71

23年目

40歳になった23年目。

通算勝利数は350に到達。

これで1年目さらっと目標と掲げていた400勝も見えてきた。

タイトルは2年連続通算9度目の投手四冠、沢村賞、ベストナイン、MVPを受賞。

にも関わらず年俸は10億円を割ってしまった。

理由は前年より個人成績もチーム成績も落ちたことらしい。

若手の頃は腹を立てていたが、もう40歳になり「ですよね〜」と軽くオーナーと談笑して笑顔で握手を交わしたそうである。

23年目成績:21勝1敗 防御率1.07 投球回228 奪三振275 四死球44 WHIP0.70

24年目

24年目。

いつも通りにシーズンを過ごし、3年連続通算10度目の投手四冠、沢村賞、ベストナイン、MVPを受賞。

もう夏来がどれほど年をとっても衰えを見せないので、世間のベテランに対する目線が少し厳しくなったようだ。

契約更改ではまさかの年俸アップで再び10億円超えに。

理解不能の査定であったが、夏来は金額にはもう興味が無いようで、記者からの年俸の質問に対し、

「興味ないのでよくわかりません。」と答えてしまった。

24年目成績:17勝6敗 防御率1.15 投球回227 1/3 奪三振300 四死球51 WHIP0.80

25年目

25年目にしてついに夏来の体にも衰えが見られてきた。

球速とともにスタミナ、そしてナックルの変化量もわずかに減少しているようである。

ただ、本人にしかわからない程度の僅かな衰えであり、これをいかに隠していくか夏来は考えていた。

しかし、それは杞憂に終わった。

今までのシーズンと同じように4年連続11度目の投手四冠を獲得。

世間にバレず、ホッとした夏来であった。

年俸も変わらず10億円台。

42歳にして脅威である。

25年目成績:20勝5敗 防御率1.10 投球回221 2/3 奪三振266 四死球41 WHIP0.76

26年目

26年目はついに念願であった通算勝利数400を超えた。

これでアンタッチャブルレコードと言われた通算勝利の歴代1位を獲得だ。

会見で「感無量です。この数字をどこまで伸ばせるかチャレンジしたい。」と今後の現役続行に意欲を示した夏来であった。

タイトルは最多勝、最優秀防御率、奪三振王、沢村賞、ベストナイン、MVPを獲得。

400勝を記念してか、年俸は11億円台にアップした。

26年目成績:23勝3敗 防御率0.78 投球回231 奪三振279 四死球70 WHIP0.77

27年目

ついに衰えが顕著になってきた。

最速は150km/hを超えることはなくなり、周囲も少しずつその変化に気づき始めてきた。

記者から衰えを指摘されると「もうおじさんなので」とはぐらかしていたが、チームの若手には

「いつ引退してもおかしくないからお前らには俺の全てを授けたい」

と引退をほのめかしていたようである。

そんなやりとりがあったシーズンだったにも関わらず、夏来は脅威のキャリアハイ25勝を挙げ、12度目の投手四冠を獲得した。

年俸は微減。

年俸更改の席でそろそろ引退かなとオーナーにも話をしたようである。

そして生意気な国分がついに引退し、ついに引き際を具体的に考え始めた夏来であった。

27年目成績:25勝1敗 防御率1.02 投球回219 2/3 奪三振233 四死球40 WHIP0.69

28年目

さらに衰えが加速してきた28年目。

ナックルが落ちなくなってきたのが目に見えてわかるようになってきた。

ファンからもそろそろ限界説が囁かれている。

そんな懸念を一蹴する13度目の投手四冠を獲得。

しかし内容としては悪くなっており、本人もかなり気にしているようだ。

年俸は一気に下がって8億円台に。

もう一踏ん張りしようと心に決めた夏来であった。

28年目成績:17勝4敗 防御率1.54 投球回222 奪三振238 四死球43 WHIP0.80

29年目

ついに145km/hまで衰えた29年目。

キャンプ中、ほとんどブルペン入りせずキャッチボールと遠投で調整しており、誰の目から見ても衰えを隠せていない。

しかし、シーズンに入ると好調であり、歴代5位の防御率を叩き出し、14度目の投手四冠を獲得。

しかし、契約更改の場でついにオーナーへ

「来シーズン、30年目のシーズンをもって引退します」

と伝えた。

会見ではそのことには触れず、「来シーズンはなんとか500勝を達成したい」と話した。

29年目成績:19勝4敗 防御率0.79 投球回228 1/3 奪三振249 四死球44 WHIP0.69

30年目

引退を決めて臨んだ30年目。

オープン戦中にファンに対して記者会見を開いた夏来。

「今シーズン限りで引退します。今まで応援ありがとうございました。500勝を達成します」

と語った。

迎えたシーズン最終戦の引退試合。

最後の最後までナックルを投げ込み、史上最強のナックルボーラーとして球界を引退した。

引退したシーズンにも関わらず15度目の投手四冠を獲得し、最後の最後まで最強投手で引退していった夏来であった。

30年目成績:23勝2敗 防御率0.76 投球回225 奪三振233 四死球47 WHIP0.68

エピローグ

「パシャパシャパシャ」

おびただしい数のフラッシュが焚かれる中、夏来は会見場に現れた。

入団時とは比較にならない報道陣である。

先発投手としてありとあらゆる通算記録の歴代一位を更新した大投手の引退会見。

「今まで応援してくださったファンの皆様に感謝します。そして今まで支えてくれた家族、生んでくれた両親にもありがとうと伝えたいです」

とありきたりの言葉を述べたあと、

「野球人気が低迷している中、子どもたちに夢を見せられたと思う。海外挑戦を考えたこともあったが、日本で投げ続けることが一度死んだ自分を拾ってくれた日本球界への最大の恩返しだと思って30年続けてきた。これからも球界の発展に貢献していきたい。」

と語った。

その後、今後のことや一番思い出に残ったことなど質問があり、最後の質問が投げかけられた。

記者「あなたにとってナックルボールとは?」

夏来「僕にとって最高の相棒です」

〜Fin〜

通算記録↓

年度別記録詳細↓

パワナンバー(全盛期)↓

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は新たな試みとして、パワプロ2023のマイライフモードを使って、架空選手の野球人生を追ってみました。

かなり長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただけて嬉しいです。

反省点としては、いつも通り超晩成にしてしまったので衰えがなくリアルさにかけたと思うのと、特殊能力を取りすぎてしまい、成績がインフレしすぎた点です。

他にもこうした方が良い等アドバイス、感想ございましたらぜひコメント欄で教えてください。

次回も同じような架空選手の創作物語をお送りできればと思います。

次回も読んでいただけると嬉しいです。

おしまい

次回はこちら↓

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